自死遺族支援わかち合い「ハートの海」は、大切な人を自死により亡くされた方が、安全で安心して語ることのできる居場所です。悲観や体験談、思い出話、悩みなどをお互いに語り合うことで、心の安らぎを取り戻して癒されることを願ってます。
《約束事》
皆様に安心してお気持ちをお話ししていただけますように、いくつかの約束事をお願いしております。
- ここは安全な場所です。
- ここで話し合われた内容は、会の外では話さないようにしましょう。(守秘義務)
- ここでは、あなたの感情や体験を自由にお話しできます。
- 悲しみ、さみしさ、怒りや、辛い思いを吐き出せる場所です。
- また、話さないでいることもできます。
- 他の人の話は最後まで聴きましょう。
- お互いに悲しみを比べなようにしましょう。(亡くした方の年代、対象者、死別の時期など)
- 途中、中座ができます。
開催日時 | 毎月第4土曜日 13:30~15:30(受付 13:00から) ※3月と9月は、遺族同士のつどいの会を開催 |
場所 | アバンセ(佐賀市天神3-2-11) |
参加条件 | 大切な人を自死で亡くされた方 |
参加費 | 無料 |
連絡先 | 佐賀いのちの電話事務局 0952-34-4186 |
- 佐賀いのちの電話相談員で、特別の研修を受けたボランティアが運営しています。
- 事前の申し込みがなくても、当日参加もできます。
- 佐賀いのちの電話のボランティアが運営しています。
- 宗教団体とは関係ありません。
- ひとりで苦しまないでご参加ください。
大切な人を亡くされた方へ
自分一人でできることは・・・
- 故人と語り合い感情を発散させること
- 神仏等に祈ること
- 故人の功績・愛情等を評価し、感謝すること
- 故人への想いを日記や手紙などに書くこと
- 自死遺族の体験談等の本を読むこと
- 音楽・絵画等趣味で気持ちを表現すること
- 自然や動物に親しむこと
他人等に悲嘆の苦しみ・体験等を話す
- 聴いてもらえそうな家族・親族等に話すこと
- 親友・先輩等に悩みを打ち明けて相談すること
- いのちの電話や精神保健福祉センター等で話を聴いてもらうこと
「わかち合いの会」等へ参加する
- 自死遺族の「わかち合いの会」等に参加し、悲嘆の苦しみ・体験・感情などを話すこと
- 同じ境遇の人の話を聴くこと
相談機関・病院等へ相談する
- 身体・精神状況に応じて、県精神保健福祉センター等に相談すること
- カウンセリング等相談機関に相談すること
- 症状に応じて、かかりつけの医師や心療内科、精神科等に相談すること
自死と喪失の悲しみ
多くの自殺(以下「自死」という)は、個人の自由な意思や選択の結果ではなく、社会的要因を含む様々な要因が複雑に関係して、心理的に追い込まれた末の死です。
また、自死者の多くは、直前にうつ病等の心の病にかかっており、その多くは病死といえます。
自死や心の病に対する社会の偏見が強いこともあり、ご遺族の中には自死したことを言えず封印してしまう方もいます。
自死は、閉ざされた死、隠された死とされます。
しかし、隠しても近所・学校・職場など知れ渡りますが、事実と違う噂が流れ遺族が傷つくこともあります。
自死者や遺族は、むしろ被害者といえます。自死者や遺族等を責めたり・非難するのは止めましょう。
自死は、事故等の突然死よりも強烈な衝撃を受けます。「眠れない」「食欲がない」「抑うつ」など様々な身体的症状や心理的・精神的症状が現れることも当然なことです。中には、うつ病や不安障害などで治療を要する方もいます。
心の安らぎを取り戻すためには、自ら命を絶たれた方々のご遺族等が、安心して語り合うことを通して悲しみをわかち合い、共に支え合うことが大切です。
遺族の中には、真実を語れないため、葬儀・供養等でも喪の作業が充分に出来ない方もいます。しかし、悲嘆を乗越え・連鎖自死を防ぐため、自死や心の病に対する偏見を排除し、自死を語れる死とし、本当の事を明らかにして、遺族や関係者の充分なケアを行う必要があります。